アドミッションポリシー
(学生受入方針)
生物統計学に興味があり、熱意のある方を広く募集します。出身学部は問いません。例えば、
- 数理・情報科学系の学生で、医学・医療への応用に特に興味があり、将来この分野で仕事・研究がしたい方
- 生物・医・薬学系の学生で、数学・統計学が得意であり、生物統計、遺伝統計、バイオインフォマティクスの専門家になりたい方
- 物理系の学生で、医学での大規模データの解析に興味がある方
- 医・薬学系等の学生で、臨床研究のデザインと解析に興味があり、臨床研究の実務統計家、または、プロジェクト管理の専門家をめざしたい方
- 人文・経済系の学部・大学院で統計学をかなり勉強したが、医薬系への転身を考えている方
- 製薬企業、CROなどに勤めているが、より高度な生物統計の専門性を身につけ、将来的には生物統計の責任者として活躍したい方。海外の試験統計家と互角に渡り合えるようになりたい方
- 医薬品の規制当局 ((独) 医薬品医療機器総合機構 (PMDA)) の統計審査官になりたい方
- 生物統計の専門家となって、行政的な研究プロジェクトに参画してみたい方
など。
しかし、ご注意いただきたいことが二点ほどあります。
1. 生物統計の研究と実践では、基本的な統計的方法の正しい理解が大前提です。これは、最低限の数学・統計学の知識なくしては難しいでしょう。(入学を検討されている方は)統計学に関する一定の素養をもっていることが条件となります。例えば、修士課程入学をお考えの方には統計検定2級が一つの目安となります。
2. 生物統計の実践では、医学研究の研究者(医師含め)との共同研究を行います。医学・医療に一定の興味をもっていることはもちろんですが、ある程度の協調性、コミュニケーション・対話能力も必要とされます。
将来のキャリアパス
生物統計学の学生の皆さんには、将来、産・官・学のすべてにおいて活躍の場が用意されています(どこも人材不足です)。代表的なものとしては、
- 大学等研究機関の生物統計学、バイオインフォマティクスの研究者・教官
- 大学病院・データセンターの実務統計家、プロジェクトマネージャー
- 製薬企業の試験統計家
- 医薬品規制当局の統計審査官
などがあります。
名大生物統計学教室では、各人の希望進路や適性等に応じたきめの細かな指導を心がけています。