生物統計の研究とは?

まずは、生物統計関連のジャーナル(学術雑誌)を眺めてみるとよいでしょう。国際的に最も権威のあるジャーナルとしては、Biometrics, Biostatistics, Statistics in Medicine などがあります。日本計量生物学会(http://www.biometrics.gr.jp)の雑誌「計量生物学」も是非ご覧になってください(和文の総説論文が多くあります)。
そこで目につく研究は、なにかしら新しい統計的方法・方法論を開発し、それが既存のものより優れていることを報告したものです。別のタイプの研究としては、特定の疾患領域や医学研究の事例に特化して、たとえ用いる統計的方法自体は既存のものであっても、いままでない適用の仕方やより有効な実践の指針(ガイダンス)等を提案するものです。なお、後者のタイプの研究については、医学へのより直接的な貢献が期待されることから、医学系のジャーナルでの発表をめざすことが多いです(がん領域であれば、J Natl Cancer Inst., Clin Cancer Res., J Clin Oncol.など)。
以下は、名大生物統計の教室員がこれまでに発表した主な研究成果です。新しい統計的方法に関する開発研究が多いですが、最近では、生物統計の実践における新境地の開拓も試みています。ただし、実際は以下の分野に限定せず、医学研究のありとあらゆる統計的課題に取り組んでいます(来るものは拒まず!)。
臨床試験のデザインと
データ解析に関する研究
治療法開発の開発早期に行われる探索的臨床試験から検証的試験(ランダム化試験)までを包括的に研究対象とし、試験デザインとデータ解析に関する様々な統計的課題について研究しています。生存時間や経時測定データのセミパラメトリック解析、因果構造モデリング等の応用もあります。


